⬆︎この記事のつづき・・・
この一件から数ヶ月後。
相変わらずすごいきつい態度をしていた子どもがある日・・・
突然・・・
「ママ、学校、行けないかも・・・」
小さな、今にも消えてしまいそうな小さな声で呟きながら、私にもたれかかってきた。
「え?!」
私は胸がドキッとした。すごく焦った。
実は心のどこかでその予感があったのかもしれない。
これまでの数ヶ月の間にも「頭が痛い」「気持ちが悪い」などと言って何度か休んでいたし
学校の様子を聞くと「先生はいつも私の言葉は聞いてくれない。私には怒ってばっかり。」と言っていた。
それでも私は、子どもの気持ちがいっぱいになりそうなのにも気づかず、勉強を全くしないことを咎めたり、スマホばかりいじることを注意したりと、子どもの行動ばかりに囚われ、気持ちを聞いてあげることをしていなかった。
そして、とうとう子どもに限界がきた。
電池切れした人形のように私の背中に抱きついてきて「行けない・・・」と呟いたのだ。
「どうして?!何かあったの?!」と聞くと、暗い表情で「分からないけど辛いの。行けない。怖い・・・。」
えっ、怖いって何が?どうしたの?何が怖いの?!?!
めちゃくちゃ焦った私が早口になって聞くと
「分からない。学校、、、先生、、、。う〜ん、先生の怒った顔が浮かんできて怖いの。」
と言った。
そっか、怖いんだね、でもよく分からないんだね、と寄り添おうとしたものの、正直焦る気持ちばかりが大きくなる。
どうしよう、どうしよう、どうしよう
「明日、学校行かなきゃダメ?」とか細い声で聞いてきて、私は何て答えていいのか分からない。
でも、ポロポロと泣く姿を見たら「行きなさい」なんて言えやしない。
ずっと私を避けるような態度をとり、家の中では自分の部屋に篭りきりだった彼女に
「一緒に寝ようか?」と聞くと、こくりと頷いた。
私のベッドに一緒に入り、肩に布団を掛けると「明日行きたくない。行かなきゃダメ?」とまた聞いてきたので「行けなかったら仕方がないよね。朝起きてから考えよう。」と答えると、スッと眠り始めた。
隣で横になりながら「朝起きたら大丈夫になっていますように。一瞬の出来事でありますように。」
そう願いながら私も眠った。
・
・
朝いつも起きる時間に声をかけると、聞こえないふりをして布団に潜る。
「行かないの?」と聞くと布団の中で頷いている。
とても複雑な気持ちで学校に連絡をして、私も職場に連絡。
その日を終える頃にまた「明日学校行きたくない。」と言い出したので、また胸がドキッとした。
「じゃあ明後日の終業式の日は頑張って行こう!」と伝え終業式の日はどうにか頑張らせて行くことになった。「ママついてきて」というお願いを聞きながら。
そのまま冬休みになり元気が少し出てくる。
冬休みが終わったら元気も復活して、また行けるようになる!なって欲しい!と願ったけど
やはり3学期のスタートから「行きたくない」の一点ばり。
もしかして不登校になっちゃうの?!
このまま不登校になっていくの?!
私は怖くてたまらなかった。不登校についてネット検索すると、もうそれだけで辛い気持ちになって苦しかった。
こうなった理由と原因を見つけたくてたまらない!そんな気持ちの中、私はコーチングの勉強真っ最中だったので、いつも不登校をテーマに沢山のコーチに話を聞いてもらえるチャンスに巡り合う。
そしてコーチングを受ければ受けるほど、不登校という出来事だけに目を向けるのではなく、私自身に目を向けてくことが重要だということに気づき始める。
そして、原因は一つじゃないこと。
原因探しばかりしてても仕方がないということ。
子どもをどうにかすることよりも、今まで悪かった夫婦関係を見直すこと、家の中の雰囲気を改善すること、そっちの方がよっぽど必要だったんだ!ということにも気がつき始める。
そして・・・何よりも一番大切なこと・・・
自分にも優しくしてあげること!
我慢ばかりしないこと!
自分の気持ちや願いを聞いてあげること!
何よりも自分を大切にすること!
・・・嫁になって母になって15年以上してこなかったこれらの事に
ようやく目をむけ始めるタイミングが来たのがこの時だった。
つづく・・・
(その頃、ふたりで行ったディズニー)
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